スザンニを追いかけて〜
これまでにたくさんのスザンニをご紹介して来ましたが、実はスザンニについてはキリムやほかの商品に比べるとお伝えできる情報がとても少なかったのです。
2002年も終わりに近づいた頃、白地に鮮やかな大輪の花を描いたリプロダクションスザンニが市場に現れたのです。アンティークスザンニを追いかけていたのは、バザールの人々も同じだったのでしょう。 参考になった資料や展示の主なものを出会った順にご紹介しますね。 ・HALI Magagineオークションプライスガイドにアンティークスザンニが度々登場してきました。白黒写真しか見られないのですが、デザイン・年代・産地などの解説があっていつかは実物が見たい!と夢が広がります〜 ・Mehmet Cetinkaya Galleryイスタンブールの当店の倉庫の程近くにあるギャラリー「メフメット・チェティンカヤ」でアンティークスザンニをじっくり見ることができました。中央アジアの布や装飾品の研究家でありコレクターでもある彼の名前は有名です。後になって、リプロダクションスザンニはチェティンカヤやイギリスの研究家たちが現地で指導してスタートしたことを知ったのです。 ・KESHTE Central Asian Embroideries2003年待望のスザンニカタログ本が登場!イギリスのプライベートコレクションを中心に掲載された本で、これまで幻のように言われていたスザンニの写真がついにお披露目されたのです! ・庭園美術館 -シルクロードの装い日本にもついにスザンニの展示がやってきました! ・大倉集古館 -シルクロード装いの美ブハラ刺繍のコレクター「マイケル・フランシス」が所有するラージメダリオンスザンニ9点が東京へ。スザンニの中でも特定の地域だけのものを集めた専門的な展示は小規模ながらも充実していました。 博物館やギャラリーなどの展示、インターネットでの検索でスザンニの情報は苦労せず見つかるようになりました。でも、まだまだ謎が多いのが本当のところです。 謎といっても、中央アジアの広い地域で複数の部族グループが作っていたものですから、これ以上その歴史や背景が解明されるのは難しいのかもしれませんね。 それでもまだまだ、スザンニのことを調べていきたいと思っています。なにしろ、まだウズベキスタンにも行ったことがないですから! (2005.10 たくさがわ) |
スザンニについて
| (こちらのご紹介は2001年10月の内容です)
キリムの素晴らしさに魅せられて、毎日イスタンブールの絨緞屋さんに通っていたのはもう12年も前のこと。そのころはキリムって素晴らしい!っていうだけで、まだ値段的な価値もわからず(買えないっていう意味では、いくらでも同じだったので。。)、ただただ、たくさんのオールドキリムを見ることで満足してました。トルコ国内のアナトリアキリムがまだまだあふれるように市場にあったんです! スザンニと呼ばれるその布は、ウズベキスタンからやってきた。。。。「ウズベキスタン?」
私の中の世界地図には、中央アジアにはまだソ連しかなかったそのとき、ああ世界は変わったんだぁと初めて気づいたのでした。それは1999年の終わりごろのこと。 当店では、「今買っておけば将来価値があがります!」とは絶対に言えません。それは誰にもわかりません。でも、このウズベキスタンのスザンニについては、数年のうちに同じクオリティのものは手に入らなくなるということは、予想できます。(繰り返しますが、本当に博物館の価値のあるスザンニはすでに市場にはありません) スザンニ(Suzani)という言葉は、もともとトゥルク語系で刺繍の技法そのものを指すようです。ここでご紹介しているのは、綿の布にシルクの糸を使って刺繍された布ですが、たとえばイランでは、キリムに刺繍のように織り込んでいく技法をスザンニと呼んでいて(ジジムやスマックともまた違う手法)、そのキリムそのものをスザンニと呼ぶこともあります。 さてさて刺繍については、もうその仕事ぶりをごらんいただくしかありません。上の写真で見えますか?花のモチーフのすべてが、細かくひとめひとめステッチしてあります。もちろん手刺繍ですから、これだけ大きな布いっぱいに刺繍するのは、気の遠くなるような作業ですね。 スザンニのお店にはこんな商品も!中央アジアの古い民族衣装です。 (2001.10 たくさがわ) |


