キュタフヤ陶器について
2002年の夏、ようやく念願かなってトルコ陶器の産地「キュタフヤ」
を訪れるチャンスがやってきました。コンヤからイスタンブールへ戻る途中、
バスを乗り換えてキュタフヤに向かいます。途中、キュタフヤに近づくにつれて
道路沿いに白い陶石がゴロゴロしていることに気づきます。白い粘土質の崖が
たくさん見えてきて、陶器の町に来たなーという印象を受けます。よい土が取
れるからよい陶器の産地になるんですね。
さて、キュタフヤについてですが、ブルーモスクやトプカプ宮殿を飾る青いタイル
が作られた15〜17世紀、トルコの陶器産業の中心は、イズニック(IZNIK)
という町でした。
現存する博物館の陶器のほとんどは、イズニックで焼かれたもので、
いくつかの窯はブランドとも呼べるネームバリューで、オスマン王朝の保護を
受けていました。有名なイズニックタイルもこの時代にイズニックで作られたもの
から来ている名前です。
18世紀になると、イズニックでは装飾用のタイルの生産が中心になり、
代わって皿やつぼなどが作られるようになったのが、
お隣の町キュタフヤ(KUTAHYA)です。キュターヤが陶器を作るための
良質な土が取れる場所に、地理的により近かったことが理由のようです。
現在では、古い時代の陶器を再現した手書きのアーティスティックな作品から、
タイル、食器、洗面台などの陶器にいたるまで、幅広い分野にわたって陶器産業の
中心となっているのがキュタフヤです。私たち外国人からみると、キュタフヤは
お土産ものにも人気のある伝統的な陶器のイメージがありますが、
トルコの人たちにとっては、日常使うお皿やカップなどあらゆるところで
キュタフヤ陶器に触れているのです。
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