サイズ: | 264x153cm | 産地: | コーカサス地方 | 年代: | 1960-70 | 素材: | ウール×ウール |
| カスピ海の西側の地方、現在のアゼルバイジャン共和国からその北側の一帯、現在はロシア連邦の南端にあたる「ダゲスタン共和国」を中心とした地域のカーペット。山岳地帯のため、民族同士の交流が少なく、今でも狭い地域に多種多様な民族が、それぞれの伝統を守った暮らしをしている地域。ソヴィエト崩壊直後には、相当数のカーペットやキリムが、伝統的な村々から海外へ流出したといわれています。それでも、まだまだトルコやイランに比べると、時代の古い素晴らしいカーペットが眠っているのがコーカサス。クオリティの高さからすると、かなりリーズナブルな価格といえるでしょう。 このカーペットにも、いろいろな地域の影響が見られます。直線的なメダリオンが3つ並ぶデザインはトルコ、全体に花のモチーフで埋め尽くされているのはペルシャから。それぞれの特徴がミックスされているところが、コーカサスの絨毯の特徴となっているといえるかもしれません。 30-40年前といえば、絨毯の世界ではまだ若いほうですが、それでも、ソヴィエト統治下だったこの時代、絨毯を織るということだけは数百年前から変わらぬまま続いてたということがわかります。手を抜くことを知らない、自分たちの家庭で快適に使うために、妻や娘たちが織るカーペット。1990年代以降は、ほとんど家庭用に絨毯が織られることはなくなったといいますから、1960-70年代の家庭用カーペットは、長い歴史の最後の一幕を飾る絨毯ともいえるでしょう。
このカーペットは、十分な幅もあり、大きさも重さもたっぷりの重量級!洋風にも和風にも不思議に似合ってしまうところが魅力です。ベースになっているブルーグレーは、織られた当時ははっきり鮮やかなブルーだったものが、時間とともに色あせてグレーに近い色になったもの。しっとりと落ち着いた雰囲気が、いい感じです。画面で見ると、にぎやかで派手な印象に見えるかもしれませんが、さまざまなシーンに合わせやすい色使いです。
毛足は長めでふかふか、厚さは約2cm弱程度。全体にはよいコンディションで大きなダメージはありません。ブルーグレーの中のほうは、色変わりしていないまま残っています。クリーニングから帰ってきたトラックから直接買い取ったカーペットなので、きれいです。 |