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サイズ: | 235x167cm | 産 地: | シルジャン(アフシャール族) | 年 代: | 1970- | 素 材: | ウール×コットン |
 | イラン南部、ケルマン州の遊牧民が織った伝統的なデザイン。古くから、手織りじゅうたんの集積地として知られたシルジャンという町の名をとって、シルジャンカーペットと呼ばれることもあります。19世紀後半からヨーロッパの絨毯バイヤーが徐々にイランのマーケットに入ってくる過程で、ロリ族、バクティアリ族、カシュカイ族のエリアより、遠く東に位置するシルジャンは、その価値が知られるのが比較的遅かったため、20世紀後半になってから、部族絨毯の織りやデザインが研究されはじめたと言われています。そのためでしょうか、シンプルな色使いと独特なデザイン(いわゆるメダリオン柄ではない)には、商業的に注文を受けて織ったという要素が少なく、昔ながらの遊牧民の意匠が強く残っているように感じられます。何世代にもわたって受け継がれてきたデザインが、現代のインテリアにも違和感なくマッチするのは驚くべきことですね。
このピースは、染めは天然染料ではありませんが、発色のよい赤と紺が美しく、サイズのバランスもよいということで、同様のシルジャンの中でもなかなか希少な一枚です。
パイルはそれほど長くはありませんが薄い感じはなく、絨毯としてじゅうぶんな厚みがあります。中央に1か所白っぽくなっている部分があります。
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