ギャッベの織りの細かさ

ギャッベの織りの細かさ

ギャッベは織り目の細かさ、テクニックの違いなどでいくつかのクラスに分けられ、それによって質感や価格も異なってきます。
※ランクの分け方は、ブランドによって異なります。
ガラタバザールで取り扱っているギャッベについて⇒詳しくはこちらの記事をご覧ください

ガラタバザールのギャッベ 織りの細かさと値段のグラフ

基本的には織り目が細かいほど、価格は高くなりますが、もちろん高いから良いギャッベというわけではありません。
モダンでかっこいいお部屋には、スベスベとした質感や、美しい光沢のあるハイクラスのギャッベ、
お子様のいるご家庭では、ふかふかとした手触りでゴロゴロとくつろいでいただけるスタンダードなギャッベがいいかもしれません。
ガラタバザールでは、人それぞれ好みや用途に合ったギャッベを選んでいただく事が大切だと考えています。

当店では、とても細かな織りのものからスタンダードな織りのものまで幅広くお取り扱いがあり、
織りの細かさで大きく3つのグループに分けています。

〇細かな織り
「ロリアタシュ」「タビィバフ」「ノウバフト」「ルリバフ」「カシュクーリ」

〇ワンランク上の織り
「バナフシェ」「シューウリ」「アマレ」

〇スタンダードな織り
「ノマド」「ザフラ」

グループごとの細かさの違い

3つのグループで、どの程度織りの細かさに違いがあるのでしょうか。
ここではそれぞれのグループの代表として、以下の3種類のギャッベで違いをご紹介していきます。

ギャッベ ロリアタシュ
ロリアタシュ(細かな織り)

ギャッベ バナフシェ
バナフシェ(ワンランク上の織り)

ギャッベ ノマド
ノマド(スタンダードな織り)

ギャッベを裏向きに畳んで重ねてみるとこんな感じ。
ギャッベ 裏から見て比較

ギャッベ 裏から見て比較
ロリアタシュは他の2つと比べても、織り目がとても細かいことがわかります。
バナフシェとノマドで比べても、よく見るとバナフシェの方がより細かいことが感じられますね。

では実際、どれくらい細かさに違いがあるのでしょうか。
ギャッベの裏側をメジャーで測ってみました。

ロリアタシュ 1cmあたりの織り目
ロリアタシュ 5~6目 / cm

ロリアタシュ 1cmあたりの織り目
バナフシェ 3~4目 / cm

ロリアタシュ 1cmあたりの織り目
ノマド 2~3目 / cm

クラスによって、織り目の細かさが異なることをなんとなくでも分かっていただけたでしょうか。
(もちろん同じクラスでも個体差があることはあしからず。)
前述の通り、織りが細かいから良い悪いといったことはありません。
ガラタバザールでは、豊富な種類のギャッベをご用意しておりますので、自分に合ったお気に入りをぜひ見つけてみてください。

では、ここからはそれぞれのクラスについて、織りの細かさやデザインの特徴などご紹介していきます。

細かな織り

最上級に織りが細かく、光沢のある美しい仕上がりを誇るハイクラスギャッベ。
「ロリアタシュ」「タビィバフ」「ノウバフト」「ルリバフ」「カシュクーリ」が分類されます。

細やかなモチーフが整然と並ぶようなクラシカルなデザインのものや、シンプルなグラデーションだけで構成されたモダンなデザインが主流です。
薄手でしなやか織り、ウールとは思えないほどのツヤと光沢、細部まで行き届いたメンテナンスなど、手織りじゅうたんとしてのクオリティは最上級。
所有するだけでよりよい暮らしになりそうな、最高クラスの手織りじゅうたんです。

ロリアタシュ / LoriAtash

ガラタバザールのギャッベ ロリアタシュ

最高品質を誇るシリーズで、パイル(毛足)の結び目は10cmの間に50程度。

色の美しさを活かしたモダンなデザインで織られているのが特徴です。
光沢のある織り地の表面は、ビロードのような美しさ。光の当たる方向によって変化が楽しめます。
もちろん滑らかな手触りと弾力のある踏み心地も大きな魅力。
ヨーロッパの手織りカーペットのコンペでは受賞歴もあり、スタンダードなギャッベの素朴な魅力とは一味違う高級感が感じられます。

ロリアタシュは、上下の縦糸を巻き込んでとめたり、遊び毛がほとんど出ないほど何度もブラッシングして洗うなど、とても手のかかった仕上げです。

⇒ロリアタシュ一覧へ

タビィバフ / Tabiibaft

ガラタバザールのギャッベ タビィバフ

10cmの間に40-45程度の結び目がある、細かな織りを誇るクラス。

タビィとは「天然の、ナチュラルな」という意味で、染めていない羊毛の色を活かしたシックなデザインのコレクションです。

仕上げもとても丁寧で、上下のフリンジを裏面に巻き込み、何度もシャーリングを繰り返して滑らかでツヤのある表面に仕上げてあり、すべてにおいてハイグレードと言える上質のギャベです。

⇒タビィバフ一覧へ

ノウバフト / Nowbaft

ガラタバザールのギャッベ ノウバフト

結び目は10cmの間に40-45ほどの細かさで、ロリアタシュに次ぐハイクラスの細かな織り。

織り目の細かさを活かして、繊細で情緒的なデザインを表現。
完成度が高く、バランスの整ったデザインの中にも、ひとつひとつのモチーフの表情が違ったり、色ムラがあったりなどの手織りラグならではの“ゆらぎ”が見え隠れするところが、とても魅力的です。

⇒ノウバフト一覧へ

ルリバフ / Luribaft

ガラタバザールのギャッベ ルリバフ

結び目は10cmの間に50前後で、繊細かつ細やかな最上級の織り。

ルリ族の伝統柄をアレンジして、現代風に仕上げたクラシックデザインが特徴。
天然染料による染めの美しさ、細かな手織りが魅力です。

そして、何度もブラッシングしてクリーニングとシャーリングを繰り返した手間を惜しまないメンテナンスの技術と、すべての行程において技術の高い手仕事でつくられています。
次の世代に受け継いで、永くお使いいただきたい、傑作のそろったコレクションです。

⇒ルリバフ一覧へ

カシュクーリ / Kashkuli

ガラタバザールのギャッベ カシュクーリ

結び目は10cmの間に40-45程で、細かな織りを誇るクラス。

「カシュクーリ」という名前は、本来カシュカイ族の支族の呼称ですが、彼らは絨毯づくりにおいて特に重要な位置を占め、良質の絨毯をつくることで知られているため、彼らの織る高品質なギャベをカシュクーリと呼びます。
一般的にカシュクーリは、彼らの生活地域に生息している植物で、飼っている羊の毛を染め上げた毛糸で作られます。

一目でわかる織りの細かさとそれが生み出す輝くような艶、奥行きのある繊細なグラデーションが特徴的。
カシュクーリは、織りの細かさ、正確さ、鮮やかな色ながらも決して派手になり過ぎない品の良い色合いのデザインで、市場においても最もランクの高いものと判断されており、その人気はヨーロッパに広く認知されています。
砂漠の風景を模したデザインなど、その細やかなデザインも魅力のひとつです。
ひとつの風景画としても大変に美しく、タペストリーとして壁に飾られるのも素敵です。

またこれほどの美しさをもつカシュクーリも、網目の細かさから、ゴミや埃が詰まりづらいなどといった実用面でも大変に優れています。
現代的なテイストにマッチするモダンテイストでもあり、ギャッベらしさのあるコレクションでもあります。

⇒カシュクーリ一覧へ

ワンランク上の織り

スタンダードクラスのギャッベより、織り目が細かなグループです。
輸出前のメンテナンスも丁寧に行われており、高い品質を誇っています。

「バナフシェ」「シューウリ」「アマレ」が分類されます。

バナフシェ / Banafsheh

ガラタバザールのギャッベ バナフシェ

スタンダードクラスより、織り目が細かなタイプ。
素朴さと、すっきりしたモダンタイプの特徴を合わせ、表現豊かなユニークなデザインを得意としたコレクションです。

⇒バナフシェ一覧へ

シューウリ / Schuli

ガラタバザールのギャッベ シューウリ

織りの結び目は10cmの間に30前後で、スタンダードタイプのギャベより、ワンランク上の細かさです。

毛足が長めで素朴な雰囲気を残した上質な織り。
素朴さを残しながら、織りの細かさを生かした小さなモチーフ使いを合わせ、多彩なデザインバリエーションが織られているクラスです。

⇒シューウリ一覧へ

アマレ / Amaleh

ガラタバザールのギャッベ アマレ

結び目の数は10cmの中に35-40程で、スタンダードクラスよりもワンランク上の細かな織り。

本来の遊牧民の感性に任せたデザインに加えて色彩や構成に近代的なテイストを取り入れており、現代的なインテリアにもあわせやすいクラス。
デザインは、織りの細かさを生かした繊細で表情豊かなものとなっています。
細かな織りのために細く長く繊細な上質のウールが使われていて、見た目も感触も満足感も一歩上を行くグレードです。

毛足は約1cmほどと短いですが、織地の厚みはギャベほどではないものの厚く、重みのある造りとなっています。
また毛足が短いため、テーブルや椅子の下に敷かれる場合にも、沈み込みを気にせずに使っていただけます。
細かく織られ、目が詰まっていることの利点は、見た目の美しさだけでなく、ゴミや埃などが毛足の中に詰まりづらく、日ごろのお手入れが簡単なことです。
見た目の美しさだけでなく、実際に日常でご利用いただくのに大変使い勝手の良い品です。

⇒アマレ一覧へ

スタンダードな織り

いずれもオリジナルギャッベのテイストを残しつつ、現代のモダンインテリアにもマッチ。
比較的リーズナブルな価格ですが、輸出前の細かなメンテナンスや厳しい管理のもとでクオリティチェックが徹底して行われています。

「ノマド」「ザフラ」が分類されます。

ノマド / Nomad

ガラタバザールのギャッベ ノマド

結び目は10cmの間に25-30程で、一般的にイメージされる「ギャッベらしさ」が感じられるスタンダードなクラスです。

遊牧民を意味するノマドと名付けられたギャッベ・コレクション。
元来、ギャッベとは、毛足の長いラグを意味し、このクラスの織りの織物のことをいいます。
じゅうたんの織りはざっくり織りですが、ふかふかとした厚みがあり、ギャッベの中で最もベーシックな織りのグレードです。

デザインは、素朴な遊牧民本来の自由な感性や、長く織り継がれてきた伝統を生かしたものが多く、シンプルな単色のものからカラフルなタイル柄など、様々なデザインが織られています。
ヤギやヒツジなどの動物、生命の樹などの定番モチーフが織り込まれていることが多いです。

⇒ノマド一覧へ

ザフラ / Zahra

ガラタバザールのギャッベ ザフラ

結び目は10cmに20-25ほどで、毛足が長めで最もオリジナルのギャベに近いタイプ。

素朴なユニークデザインが楽しめます。
手紡ぎの糸・天然染料による染め、そして手織りにこだわって織られ、素材の良さを引き出すシンプルカラーのコレクション。
ノマドと同じく、シンプルな単色のグラデーションやカラフルなタイル柄など遊牧民らしさを生かしたデザインが織られています。
動物や生命の樹のモチーフが織られる事が多く、素朴でギャッベらしさを感じられるクラス。

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