バクティアリ族のオールドキャメルバッグ
ラクダの背に乗せて、荷物を運んでいたサドルバッグを
開いて敷物にしたアーティスティックなピース。
キリムだけではなく、カーペット、スマック、ジジムと
4つの織り方の技法を盛り込んであるところが、
コレクターピースといわれる理由です。
ちょっと変わったデザインですけれど、もともとが
どんな形で使われていたか、わかれば納得いただけると思います。
中央の一番細かく複雑なスマックで織られた部分は、
ちょうど鞍の上面に当たる部分。
H字の形になっているカーペットの部分は、
ラクダに乗ったときに、ちょうど足が当たるところ。
両端のシンプルなボーダーは、袋状に織られたときには、
ラクダの背に当たって外からは見えない部分。
(見えないところはシンプルなんですね。)
そして、見えないところではあるけれど、
とても凝った織りが施されている両端の旗のようなところは、
家族や部族の目印でもある紋章のようなもの。
存在感のあるずっしりしたキャメルバッグ、
ずっと見ていても飽きることはありません!!
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