サフランボルの古い民家を訪ねて
1994年にサフランボルの古い宿場町の町並みが世界遺産に登録されたと知ってからずっと、一度たずねてみたいと思っていたのが、やっと実現しました!
首都アンカラから150キロほど黒海方面へ行ったところにあるこの町は、どこかへ行くついでにというわけにはいかない中途半端な場所にあって、なかなか行くチャンスがなかったのでした。
宿場町という地味な存在のせいもありますが…
小さな中央広場でバスを降りて歩き始めると、町全体は本当にのーんびりした感じ。
1時間もすれば、ひと周りできてしまうほどの広さです。
建築とかインテリアとかに興味がなかったら、1日を過ごすのはちょっとつらいかも、、、と思いながら、中を公開している民家を1つずつ訪ねます。
ちょっとだけお金を払って、家の中へ。
床が汚れないように、靴やサンダルなどに薄いビニール袋をかぶせて歩きます。
古い時代にははスリッパのような室内履きがあったそう。
部屋の中は、家具や小物なども展示されていて、まるで映画のセットのようでした!
ほとんどは19世紀初頭に建てられた家ということですから、約200年前の家ですよね。
それにしては、床や階段、窓などの木造部分がすごくきれい。
手入れがゆきとどいている感じです。
そして嬉しいことに、小物や調度品はオリジナルのものがそのまま展示されているんです。
うーん、これは何時間見ても、飽きません♪
キリムもたくさん敷いてあって、こんな風に使われてたのかと見るたび感激です。
きいたところによると、こんな風にたくさん部屋のある家でも、普通レベルかどちらかというと貧しいクラスの人々の家だったとか。
さらに夏には涼しくすごせるように別荘を持つのが普通だったといいますから、贅沢ですよねー。
窓際にソファが置かれ、壁には埋め込み型のクローゼット。
木造の螺旋階段。奥には小さなゆりかごが。
あまりに美しかったので、写真をいっぱい撮りました。
ここでご紹介しきれないので、別ウインドウで開くようにしました。
キリムもいっぱい出てきますから、ぜひぜひごらんください!
下の写真をクリックすると開きます。
開いた写真をクリックすると、次の写真が見られます。
(注:これからサフランボルに行く方は、後でごらんになったほうがよいかもしれません^_^)
写真をクリックすると 別ウインドウが開きます |
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古い家屋をみて感じたことは、キリムについて紹介するときには決まって「遊牧民たちがテント中で使っていた敷物」という説明をしているのだけど、トルコの人々とキリムとの付き合いはもっともっと深いなーということでした。
木造家屋の木の床はもちろん、洞窟をくりぬいたような岩の家にも、キリムやカーペットが敷かれていたんですね。
実際に使われている様子を見て、改めて生活道具としてのキリムを知ることができたと思います。
ブルーモスクやトプカプ宮殿だけじゃなくて、こんなに小さな普通の家までも大切に保存しようというんですから、世界遺産のプロジェクトもなかなかやるもんですね♪(いまさらですけど^_^;)
そんなことを思いながら、夕暮れのサフランボルをあとにして、カイセリへ向かったのでした。
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